CDN (Content Delivery Network) とは、Web コンテンツを世界各地に分散配置されたエッジサーバーから配信する仕組みです。ユーザーに地理的に最も近いサーバーからコンテンツを届けることで、表示速度を大幅に向上させます。
CDN なしの場合、東京のサーバーにホストされた Web サイトにニューヨークからアクセスすると、データは太平洋を横断する必要があり、物理的な距離による遅延 (レイテンシ) が発生します。CDN を使えば、ニューヨーク近郊のエッジサーバーにキャッシュされたコンテンツが配信されるため、遅延が劇的に短縮されます。Cloudflare の公開データによると、CDN の利用で平均ページ読み込み時間が 50% 以上改善されるケースも珍しくありません。
短縮 URL サービスにとって CDN は特に重要です。短縮 URL のリダイレクト処理は数十ミリ秒の遅延でもユーザー体験に影響するため、世界中のどこからアクセスしても高速に応答する必要があります。主要な短縮 URL サービスは CDN を活用して、リダイレクトの応答時間を最小化しています。
CDN の主な機能は 3 つあります。第一にキャッシュ (静的コンテンツをエッジサーバーに保存して高速配信)、第二に負荷分散 (アクセスを複数サーバーに分散してオリジンサーバーの負荷を軽減)、第三に DDoS 防御 (大量のアクセスをエッジで吸収してオリジンを保護) です。
代表的な CDN サービスには、Cloudflare、Amazon CloudFront、Akamai、Fastly があります。Cloudflare は無料プランでも基本的な CDN 機能を提供しており、個人サイトや小規模サービスでも手軽に導入できます。CDN の設定は通常、DNS の設定変更だけで完了し、アプリケーションのコード変更は不要です。関連書籍は Amazon でも探せます。