短縮 URL とは、数十文字から数百文字に及ぶ長い URL を、 20 〜 30 文字程度の短いリンクに変換したものです。変換された短縮 URL にアクセスすると、 HTTP リダイレクトによって元の長い URL へ自動的に転送されます。
短縮 URL の歴史は 2002 年の TinyURL に遡ります。当時の掲示板やメールで長い URL が改行で途切れてしまう問題を解決するために誕生しました。 2008 年に Bitly が登場し、クリック解析機能を備えたことで、マーケティングツールとしての地位を確立しました。 Bitly の公開データによると、同サービスだけで月間 100 億以上のリンククリックを処理しています。
短縮 URL の主な利点は、 SNS の投稿やメッセージでの文字数節約、クリック数・アクセス元・デバイス種別などのトラッキングデータの取得、カスタムドメインやカスタムエイリアスによるブランディング、 QR コードとの組み合わせ (短い URL はパターンがシンプルで読み取り精度が高い) です。
一方で、リンク先が隠蔽されるためフィッシング詐欺に悪用されるリスク、短縮サービス自体が終了するとすべてのリンクが無効になるサービス依存リスクも存在します。 APWG の 2023 年レポートによると、フィッシング攻撃の約 8% が短縮 URL を経由しています。
技術的な仕組みはシンプルです。ユーザーが長い URL を入力すると、サービス側でユニークなショートコードを生成し、元の URL との対応関係をデータベースに保存します。短縮 URL にアクセスがあると、サーバーは HTTP 301 または 302 のステータスコードを返し、ブラウザを元の URL へ転送します。この処理は通常 50 〜 200 ミリ秒で完了します。関連書籍は Amazon でも探せます。