QR コード WCAG 準拠とは、Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) の基準を QR コードの表示 / 提供に適用し、障害を持つユーザーを含むすべての人がアクセスできるようにする取り組みである。QR コードは画像として示す非テキストのコンテンツであり、WCAG 2.2 の 1.1.1 Non-text Content (レベル A) は、利用者に示す非テキストのコンテンツに、同じ目的を果たすテキストの代替を求めている。
WCAG 準拠の QR コードに必要な要素は複数ある。まず、代替テキスト (alt 属性) として QR コードのリンク先 URL や目的を明記すること。次に、QR コードの前景色と背景色のコントラストを十分に確保すること。WCAG 2.2 で 4.5:1 という数値が求められるのはテキストに対する基準 (1.4.3 Contrast (Minimum)、レベル AA) で、QR コードのような非テキストの図形に対応するのは 3:1 を求める 1.4.11 Non-text Contrast (同じくレベル AA) である。本稿では読み取りの余裕を見て 4.5:1 を目安として扱う。さらに、QR コードの近くにテキストリンクを併記すれば、QR コードを読み取れない環境でも同じ情報にたどり着ける。
短縮 URL サービスで QR コードを生成する際の実装の例には、次のものがある。QR コード画像の直下にリンク先の短縮 URL をテキストで表示する。印刷物では、QR コードの周囲に余白 (クワイエットゾーン) を設ける。色のカスタマイズ機能を提供する場合は、コントラスト比の自動チェック機能を組み込む。
視覚障害者への配慮として、スクリーンリーダーが QR コードの存在と目的を読み上げられるように、代替テキストや ARIA ラベルを設定する方法がある。