A レコード (Address Record) とは、DNS (Domain Name System) においてドメイン名を IPv4 アドレスに対応付けるレコードです。ブラウザに「example.com」と入力したとき、そのドメインがどのサーバーの IP アドレスを指すのかを教えてくれる、いわばインターネットの住所録の 1 行に相当します。
DNS には複数のレコードタイプがありますが、A レコードは最も基本的で使用頻度の高いレコードです。IPv6 アドレスに対応する AAAA レコード (クアッドエーレコード)、別のドメイン名を指す CNAME レコードと並んで、DNS の三大レコードと呼ばれることもあります。
A レコードの設定例はシンプルです。「example.com → 93.184.216.34」のように、ドメイン名と IP アドレスの対応を 1 行で定義します。1 つのドメインに複数の A レコードを設定することも可能で、この場合 DNS はラウンドロビン方式でアクセスを分散します。大規模サイトの負荷分散に使われる手法です。
短縮 URL サービスでカスタムドメインを設定する際、A レコードの理解は不可欠です。自分のドメイン (例: link.mycompany.com) を短縮 URL サービスのサーバーに向けるには、DNS 管理画面で A レコードまたは CNAME レコードを設定します。A レコードは IP アドレスを直接指定するため、サービス側の IP が変わると手動で更新が必要です。一方 CNAME はドメイン名で指定するため、IP 変更に自動追従します。
A レコードには TTL (Time to Live) という有効期間が設定されます。TTL が 3600 (秒) なら、DNS キャッシュは 1 時間その情報を保持します。TTL を短くすると DNS 変更が素早く反映されますが、DNS サーバーへの問い合わせ回数が増えます。関連書籍は Amazon でも探せます。