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DNS over HTTPS

DNS クエリを HTTPS で暗号化して送受信するプロトコル。ISP や中間者による DNS 傍受 / 改ざんを防ぎ、プライバシーを保護する。

2026 年 10 月 31 日 / 約 1 分で読めます

セキュリティ

DNS over HTTPS (DoH) とは、従来平文で送受信されていた DNS クエリを HTTPS プロトコルで暗号化して通信するプロトコル (RFC 8484) です。RFC 8484 (2018 年 10 月) は、開発時に検討した主な用途として、経路上の機器が DNS の処理に干渉するのを防ぐことと、Web アプリケーションが既存のブラウザーの API から DNS の情報を得られるようにすることの 2 つを挙げています。

従来の DNS (ポート 53、UDP/TCP) では、ユーザーがどのドメインにアクセスしようとしているかがネットワーク上で平文で観測可能でした。これにより、ISP によるアクセス履歴の収集、公衆 Wi-Fi での DNS スプーフィング、国家レベルの検閲が技術的に容易でした。

短縮 URL サービスとの関連では、DoH を使うと、端末と DoH リゾルバの間で DNS の応答を書き換えて短縮 URL サービスのドメインを偽サーバーに向ける攻撃がしにくくなります。

ブラウザーでは、Firefox が 2020 年 2 月に米国の利用者向けに DoH を既定で有効にする展開を始め、その既定の送り先は Cloudflare でした。Chrome は 2020 年 5 月の Chrome 83 から、使っている DNS プロバイダーが DoH に対応していれば DoH に自動で切り替える機能 (セキュア DNS) の展開を始めました (いずれも Mozilla と Chromium の発表)。

課題として、(1) 企業ネットワークでの DNS ベースのセキュリティフィルタリング (マルウェアドメインのブロック) が迂回される、(2) DoH リゾルバ (Cloudflare、Google) への集中によるプライバシーの新たな懸念、(3) ネットワーク診断の困難化、があります。

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関連用語

DNS 解決

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HTTPS

HTTP に SSL/TLS による暗号化を追加した通信プロトコル。 Web サイトのセキュリティと信頼性の基盤。

中間者攻撃

通信の途中に攻撃者が割り込み、データを盗聴または改ざんするサイバー攻撃。 HTTPS の普及で対策が進んでいる。

HSTS

HTTP Strict Transport Security の略。ブラウザーに HTTPS 接続を強制するセキュリティ機構。中間者攻撃の防止に効果的。

DNS プリフェッチ

ブラウザーがリンク先のドメイン名を事前に名前解決しておく最適化技術。リンククリック時の表示速度を短縮する。

SSL/TLS

Web 通信を暗号化するセキュリティプロトコル。 HTTPS の基盤技術であり、データの機密性と完全性を保証する。

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