イベントトラッキングとは、Web サイトやアプリ上でユーザーが行う特定の操作 (ボタンクリック、フォーム送信、動画再生、ファイルダウンロードなど) を個別に計測する分析手法です。ページビューだけでは捉えられない、ページ内でのユーザー行動を詳細に把握できます。
Google Analytics 4 (GA4) はイベントベースの計測モデルを採用しており、すべてのユーザー操作を「イベント」として記録します。自動収集イベント (page_view、scroll、click など)、推奨イベント (login、purchase、sign_up など)、カスタムイベント (独自に定義する任意のイベント) の 3 種類があります。
短縮 URL のクリック計測は、イベントトラッキングの典型的な活用例です。短縮 URL サービスは、リンクがクリックされるたびにイベントを記録し、クリック数、クリック元の国・デバイス・ブラウザ、クリック時刻などのデータを蓄積します。これらのデータは、GA4 のイベントデータと組み合わせることで、クリック後のユーザー行動 (ページ閲覧、コンバージョンなど) まで一気通貫で分析できます。
イベントトラッキングの実装は、GA4 では gtag.js の gtag('event', ...) 関数を使います。たとえば、CTA ボタンのクリックを計測するには、ボタンの onclick イベントで gtag('event', 'cta_click', {button_text: '今すぐ登録'}) のように記述します。Google Tag Manager (GTM) を使えば、コードを直接編集せずにイベントを設定できます。
イベント設計で重要なのは、計測するイベントを事前に定義し、命名規則を統一することです。場当たり的にイベントを追加すると、データが散乱して分析が困難になります。イベント名は snake_case で統一し、パラメータの型と値の範囲を文書化しておくことを推奨します。関連書籍は Amazon でも探せます。