QR コードモバイルオーダーとは、飲食店のテーブルや店頭に設置された QR コードをスマートフォンで読み取り、メニュー閲覧から注文 / 決済までを一気通貫で完結させるシステムである。
システムの基本構成は、各テーブルに固有の QR コードを配置し、スキャンするとテーブル番号が紐付いた注文ページが開く仕組みだ。ユーザーはアプリのインストール不要で、ブラウザー上でメニューを閲覧し、カートに追加して決済まで完了できる。店舗側はリアルタイムで注文を受信し、キッチンディスプレイに表示する。
QR コードは格納するデータが多いほど必要なモジュール (白黒の点) が増え、コードが大きくなる (デンソーウェーブの QR コードの公式サイトの説明 / 2026 年 10 月時点)。短縮 URL は、QR コードに入れる URL の文字数を減らすために使われる。さらに短縮 URL の動的リダイレクト機能を活用すれば、QR コード自体を印刷し直すことなくメニューページの URL を変更できる。季節メニューへの切り替えやシステム移行時に、物理的な QR コードの差し替えコストが不要になる。
衛生面ではメニューブックの共有が不要になり、人件費面ではホールスタッフの注文受付業務が削減される。メニューを複数の言語で表示できる仕組みもある。一方で高齢者やスマートフォンに不慣れな顧客への対応、通信環境の整備、システム障害時の代替手段の確保が課題となる。