短縮 URL の悪用とは、URL 短縮サービスの「リンク先が見えない」という特性を利用して、フィッシングサイト、マルウェア配布サイト、詐欺サイトなどへユーザーを誘導する不正行為です。
悪用の主な手口は 3 つあります。第一にフィッシング (銀行やサービスの偽ログインページへの誘導)、第二にマルウェア配布 (ウイルスやランサムウェアのダウンロードページへの誘導)、第三にスパム (大量の短縮 URL を生成して SNS やメールでばらまく) です。APWG の 2023 年レポートによると、フィッシング攻撃の約 8% が短縮 URL を経由しています。
短縮 URL サービス側の対策として、主要なサービスは以下の防御機能を実装しています。URL 登録時のブラックリスト照合 (既知の悪意あるドメインをブロック)、リアルタイムのマルウェアスキャン (Google Safe Browsing API との連携)、スプラッシュページ (リダイレクト前にリンク先を表示する警告画面)、不正利用の報告機能、レート制限 (短時間での大量生成を防止) です。
利用者側の対策も重要です。不審な短縮 URL を受け取った場合は、プレビュー機能 (URL の末尾に「+」を付けるなど) でリダイレクト先を確認する、URL 展開サービス (CheckShortURL など) でリンク先を事前に確認する、メールやメッセージの送信元が信頼できるか確認する、といった習慣が有効です。
企業が短縮 URL サービスを選定する際は、セキュリティ機能の充実度を重要な評価基準にすべきです。カスタムドメインの使用、HTTPS の強制、アクセスログの保持、不正利用検知の仕組みなどを確認してください。関連書籍は Amazon でも探せます。