同意管理とは、Web サイトやアプリケーションがユーザーの個人データを収集 / 処理する前に、法的に有効な同意を取得 / 記録 / 管理する仕組みの総称である。Cookie バナーや同意管理プラットフォーム (CMP) がその代表的な実装手段となる。
EU の ePrivacy 指令と GDPR は、トラッキング Cookie などの技術を使う前の同意の扱いを定めている。GDPR 第 4 条 11 号は、同意を、自由に与えられ、特定され、情報を与えられた上での、曖昧でない意思表示と定義し、前文 32 項は、沈黙、事前にチェックされたボックス、何もしないことは同意にならないとしている。第 7 条は、同意に基づく処理では管理者が同意を得たことを示せること (1 項) と、撤回が同意と同じくらい容易であること (3 項) を求めている。
短縮 URL サービスでも同意管理は課題になる。短縮 URL のリダイレクト時にクリック計測用の Cookie を設定したり、IP アドレスから地域情報を推定したりする行為は、個人データの処理に該当する可能性がある。リダイレクトは短い時間で完了するため、その間に同意バナーを表示するのは難しく、設計上の工夫が要る。
IAB Europe の Transparency and Consent Framework (TCF) は、広告エコシステムで同意情報を伝える方式を定めた業界の枠組みで、IAB Europe の頁 (2026 年 10 月時点) によれば、2019 年 8 月の v2.0、2023 年 5 月の v2.2、2025 年 4 月の v2.3 などが公開され、v2.3 の採用期限は 2026 年 2 月 28 日である。CMP が取得した同意シグナルを TC String としてエンコードし、広告配信チェーン全体で共有する仕組みである。
短縮 URL サービスの運営者は、トラッキングの範囲と法的根拠を整理し、必要に応じて同意取得の仕組みを組み込むことになる。EU の GDPR 第 6 条 1 項 (f) は、管理者か第三者の正当な利益 (Legitimate Interest) のために必要な処理を、データ主体の利益や基本的な権利と自由が優先する場合を除いて認めており、公的機関が職務の遂行で行う処理には適用されない。