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ブラウザフィンガープリント

ブラウザーやデバイスの固有情報を組み合わせてユーザーを識別する技術。 Cookie に依存しないトラッキング手法。

2026 年 11 月 3 日 / 約 1 分で読めます

セキュリティ

ブラウザフィンガープリント (Browser Fingerprinting) とは、ユーザーのブラウザーやデバイスが持つ固有の特徴 (画面解像度、インストール済みフォント、プラグイン、タイムゾーン、言語設定、GPU 情報など) を組み合わせて、個々のユーザーを識別する技術です。

Cookie がブラウザーに保存され、ユーザーが削除やブロックできるのに対し、フィンガープリントはブラウザーが Web サイトに送る情報や、ページのスクリプトが読み取る情報で構成されるため、ユーザーが気づかないうちに追跡される場合があります。EFF (Electronic Frontier Foundation) の Peter Eckersley による 2010 年の論文では、Panopticlick を訪れたプライバシー意識の高い利用者のブラウザー 470,161 件のうち 83.6% のフィンガープリントが一意でした。

フィンガープリントの主な構成要素は、User-Agent 文字列、画面解像度とカラー深度、タイムゾーンと言語設定、インストール済みプラグインとフォント、Canvas フィンガープリント (Canvas API で描画した画像のハッシュ値)、WebGL フィンガープリント (GPU のレンダリング特性)、AudioContext フィンガープリント (オーディオ処理の特性) です。

短縮 URL サービスのクリック解析では、Cookie が使えない環境 (サードパーティ Cookie のブロック、プライベートブラウジング) でのユニークユーザー推定にフィンガープリントが活用される場合があります。ただし、EU の第 29 条作業部会は意見 9/2014 (2014 年 11 月採択) で、端末の情報へのアクセスに同意を求める ePrivacy 指令第 5 条 3 項がフィンガープリントにも適用されるとしており、プライバシー規制への準拠が必要です。

フィンガープリントへの対策として、Firefox は Enhanced Tracking Protection で既知のフィンガープリントスクリプトをブロックします。Safari のエンジンの WebKit は、Web ページから見えるフォントを OS 付属のものと Web フォントに限る、User-Agent 文字列を小さな更新では変えないといった変更でフィンガープリントの手がかりを減らしています。Brave ブラウザーは API の値の一部をランダム化しています (2026 年 10 月時点の WebKit と Brave の文書)。

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関連用語

Cookie

Web サイトがブラウザーに保存する小さなデータ。ログイン状態の維持やカート情報の記憶に使われる。

IP アドレス

インターネットに接続された機器に割り当てられる識別番号。データの送り先を特定するための住所のような役割を持つ。

Referrer-Policy

HTTP レスポンスヘッダーでリファラー情報の送信範囲を制御するセキュリティ機構。プライバシー保護に寄与する。

CSP

Content Security Policy の略。 Web ページで読み込み可能なリソースのソースを制限し、XSS 攻撃を防止するセキュリティ機構。

二段階認証

パスワードに加えてもう 1 つの認証要素を要求するセキュリティ手法。アカウント乗っ取りを大幅に防止する。

イベントトラッキング

ボタンクリック、動画再生、ファイルダウンロードなど、ページ遷移を伴わないユーザー操作を計測する手法。

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よくある質問

フィンガープリントと Cookie の違いは?
Cookie はブラウザーに保存されるデータで、ユーザーが削除やブロックできます。フィンガープリントはブラウザーの設定情報を収集して識別するため、ユーザーが直接制御しにくい点が異なります。
フィンガープリントを防ぐ方法は?
Firefox の Enhanced Tracking Protection や Brave ブラウザーのフィンガープリント保護機能を有効にする、Tor ブラウザーを使用する (すべてのユーザーが同じフィンガープリントになる設計)、ブラウザー拡張機能でフィンガープリントスクリプトをブロックするなどの方法があります。
フィンガープリントは合法ですか?
使い方と地域の規制によります。EU では、第 29 条作業部会の意見 9/2014 が、ePrivacy 指令第 5 条 3 項はフィンガープリントにも適用され、例外に当たらない限りユーザーの同意が必要だとしています。日本の個人情報保護法でも、個人を識別できる情報の収集には適切な対応が求められます。

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