LINE は日本国内で最大級の利用者数を抱えるコミュニケーションプラットフォームです。 LINE 公式アカウントを使ったマーケティングでは、短縮 URL がメッセージ配信の効果測定とユーザー誘導の最適化に役立ちます。トークに届いたメッセージはプッシュ通知で気づかれやすく、メールに比べて配信したその日のうちに読まれやすい傾向があります。
LINE 公式アカウントの管理画面でも、配信ごとの開封数やクリック数、 URL ごとのクリック統計は標準で確認できます。それに加えて短縮 URL を使う利点は、 LINE の外側とつないで見られることです。同じ遷移先を他の配布経路にも置いているなら、経路ごとに短縮 URL を分けておけば横並びで比較できます。メッセージごと、セグメントごとにリンクを分けておけば、次の配信内容を決める材料にもなります。
リッチメニューとの連携は、 LINE マーケティングの中核的な施策です。リッチメニューの各ボタンに異なる短縮 URL を設定すれば、どのメニュー項目が最もタップされているかをデータで把握できます。たとえば、 6 分割のリッチメニューに「新商品」「セール」「クーポン」「店舗検索」「 FAQ 」「会員登録」の 6 つのボタンを配置し、各ボタンに固有の短縮 URL を割り当てます。 1 ヶ月間のクリックデータを分析すれば、ユーザーの関心が高い項目を特定でき、リッチメニューのレイアウト最適化に活用できます。
セグメント配信では、ユーザー属性 (年齢、性別、地域、友だち追加経路) ごとに異なる短縮 URL を使用することで、セグメント別のエンゲージメントを比較分析できます。たとえば、同一のキャンペーン告知を「 20 代女性」「 30 代女性」「 40 代女性」の 3 セグメントに配信し、各セグメントに異なる短縮 URL を割り当てます。クリック率とコンバージョン率をセグメント別に比較すれば、最も反応の良いターゲット層を特定でき、次回の配信戦略に反映できます。
LINE VOOM (旧タイムライン) での短縮 URL 活用も効果的です。 VOOM の投稿にはクリック可能なリンクを含められるため、短縮 URL を使ってフォロワーを外部サイトへ誘導できます。 VOOM の投稿はフォロワー以外にもリーチする可能性があるため、新規ユーザーの獲得チャネルとしても機能します。投稿ごとに異なる短縮 URL を使用すれば、どの投稿が最もトラフィックを生んでいるかを追跡できます。
LINE のメッセージには文字数制限 (テキストメッセージは 500 文字) があるため、短縮 URL で文字数を節約することも実用的なメリットです。 UTM パラメータを含む長い URL をそのまま貼り付けると、メッセージの大部分を URL が占めてしまい、訴求力のあるテキストを十分に記載できません。短縮 URL に変換すれば、メッセージ本文に十分なスペースを確保できます。
クーポン配布との連携も有効です。 LINE 公式アカウントのクーポン機能と短縮 URL を組み合わせ、クーポン取得ページへの誘導リンクとして短縮 URL を使用します。クーポンの種類 (割引率、対象商品) ごとに異なる短縮 URL を発行すれば、どのクーポンが最も利用されたかをデータで把握できます。
デメリットとして、 LINE のトーク画面では URL のプレビュー (OGP カード) が自動表示されるため、短縮 URL のドメインがプレビューに表示されます。ランダム文字列の短縮 URL よりも、ブランド名を含むカスタム短縮 URL のほうがユーザーの信頼感を得やすい点に留意しましょう。また、 LINE のメッセージ配信には通数の上限とコストがあります。 2026 年 8 月時点では、無料で使えるコミュニケーションプランの配信は月 200 通までで、この枠を超えて配信するには上位プランへの変更が必要です。そのため配信効率をどう上げるかが課題になります。短縮 URL のクリックデータを活用して、反応の良いセグメントに絞った配信を行うことで、配信コストの最適化が可能です。