2025 年 8 月 25 日、 Google の短縮 URL サービス「 goo.gl 」は完全に停止しました。 2009 年のサービス開始から 16 年間で生成された数十億の短縮 URL が、一斉にリンク切れになったのです。 goo.gl のリンクをクリックすると、リダイレクトされる代わりに「このサービスは終了しました」というページが表示されるようになりました。これは、短縮 URL の歴史における最大規模の「リンク死」イベントの 1 つです。
Google が goo.gl の終了を発表したのは 2018 年 3 月でした。新規の URL 生成を 2019 年 3 月に停止し、既存のリンクのリダイレクトは当面維持するとアナウンスしました。しかし、 2024 年 8 月に「 2025 年 8 月 25 日をもって全リダイレクトを停止する」と発表し、最終的にすべてのリンクが機能しなくなりました。 7 年間の猶予期間があったにもかかわらず、多くのウェブサイト、ブログ記事、 SNS の投稿、印刷物に残された goo.gl リンクは更新されないまま放置されました。 Stack Overflow だけでも、数万件の回答に goo.gl リンクが含まれており、これらの回答のリンクはすべてリンク切れになりました。
goo.gl 以前にも、多くの短縮 URL サービスが終了しています。 2009 年に開始された tr.im は、わずか数か月で一度サービス終了を発表し (後に撤回) 、短縮 URL サービスの脆弱性を世界に知らしめました。 Digg が運営していた digg.com の短縮 URL サービスも、 Digg 自体の衰退とともに消滅しました。 Yahoo! の y.ahoo.it も、 Yahoo! のサービス整理の一環で終了しています。これらのサービス終了のたびに、数百万から数十億のリンクが一斉に死亡するという事態が繰り返されてきました。インターネットの歴史に関する書籍は Amazon でも探せます。
短縮 URL サービスの終了が特に深刻な影響を与えるのは、学術論文と政府文書です。学術論文に引用された短縮 URL がリンク切れになると、論文の検証可能性が損なわれます。 2014 年の研究では、学術論文に含まれる短縮 URL の約 21% が既にリンク切れになっていることが報告されました。政府文書や法的文書に含まれる短縮 URL のリンク切れは、さらに深刻です。米国議会図書館は、ツイートのアーカイブプロジェクトで、短縮 URL のリンク切れが最大の課題の 1 つであると報告しています。
では、短縮 URL サービスの「死」に備えるにはどうすればよいのでしょうか。最も確実な方法は、自分でドメインを所有し、自前の短縮 URL サービスを運用することです。自分のドメインであれば、バックエンドのサービスを変更しても URL は維持できます。次に有効なのは、 Internet Archive の Wayback Machine を活用することです。 Wayback Machine は、短縮 URL のリダイレクト先を定期的にアーカイブしており、サービスが終了した後でも、アーカイブからリダイレクト先を特定できる場合があります。最後に、重要なリンクについては、短縮 URL と元の URL の両方を記録しておくことが推奨されます。短縮 URL は便利ですが、永遠ではありません。サービスの「死」は、いつか必ず訪れるのです。